内陸部に大雨をもたらした今回の雨は、三陸部ではそれほどでもなく、水位データを見る限り10cmの上昇をもたらしただけでした。
今、私が通っている三陸の川は、通常の水位だと、渓流に気がはえた程度の流れで、とてもサクラマスを狙う気にはなりません。ここは雨後の増水に乗じて差してくる個体を要所要所で拾うような釣りにならざるを得ません。
かといっても小規模河川ゆえ、遡上してきたサクラマスをストックするような懐の深いポイントがあるわけでもなく、遡上したサクラマスは増水の合間に川に散っているように思えます。また肝心の遡上のタイミングと個体数そものもが集約されているような印象です。よってとても効率の良い釣りは望めませんが、それでも毎シーズンお祭りがあるのも事実。運良くそれに遭遇するには、他の河川よりも厳しい
読みが必要になるので、東北のサクラマスを狙える川の中では、難しい川だと感じています。
何だか言い訳がましくなりましたが、今回のようなわずかな水位の上昇でも、好材料ととらえて出撃です(笑)
例によって、朝の任務を終えてから、川へと転戦。
10時に現場着。
主要なポイントには、雨後のお祭りを期待する?アングラー達の姿が多数確認できる。目指すはいつものシャロー。水位はさほど上がっているように感じないが、濁りが前回よりやや強め。まぁ気になるレベルではない。
今回は、試そうと思っていたことがある。それは、
U字メソッド。取り立てて新しいテクニックでもなく、またトゥウィッチング中心の自分のパターンに自信が持てなくなった訳ではないが、ヒットバリエーションを増やしておいて損は無い。ただし、釣れない川で試していると、やっている事が良いのか悪いのか判断に苦しむのが難点だ(笑)。
さて、いつものようにポイント直撃ではなく、やや上流からエントリー。少しずつ核心部に近づいていくと、対岸に二人のアングラーがいることに気づく。私が入る前からいたのか、後から入ったのか判らないが、まぁ仕方が無い。幸い杭にならずに下ってくれているので、こちらもペースをあわて、そのまま下ることにした。
今回の使用ルアーは、シーバス狙いでは定番のタイドミノースリム120。ブルー系とレッド系を携えてきた。このルアー、同じ三陸の閉伊川側で愛用している人が多い。落差が激しく流速の強い川で、何ゆえ好まれるのか不思議だったが、実際使用してみてその訳が判った。
強い流れを受けると、激しいウォブンロールを繰り返し、
強烈な波動を発していることをロッドティップを通して感じられる。しかも破綻をきたして水面に飛び出ることが無い。サクラマス専用、しかも流れに強いと謳っている割に、肝心なところで水面に飛び出るルアーが案外多い中、これはシーバス釣行では気付かなかった意外な発見だ。
二人組みが過ぎ去った核心部で、タイドミノースリムをU字スウィング。波動が強いことが実感できるので、無理にアクションさせる気にはならないが、時折り、軽くジャークを入れて喰わせの間を作る。核心部で2度目のターンを入れた直後、ガッ!とルアーがひったくられた。
サクラマスを思わせる強いアタリだったが、今回もすんなり魚が寄ってくる。ネットに納まったのはまたしてもアメマス。しかも体長・ヒレの裂け具合から察するに、紛れも無く、先週、私がリリースした個体である(苦笑)。
1週間に2度も私に釣られてしまったアメマス。

前回よりもスリムに見えるが、実際の腹周りは、まるでビール瓶。
残念ながら本命は出なかったが、二人のアングラーが攻めた直後でも、アメマスに反応させたタイドミノースリムの能力とU字メソッドの効果が確認できたのは収穫であった。
それにしてもサクラマスの気配が無い・・・。
---ヒットデータ---
日時:4月23 11時
場所:三陸沿岸河川
天候:曇り、水温:7℃
釣果:アメマス45cm
ロッド:UFMウエダ/SLT-82H-Ti
リール:シマノ/ステラAR3000
ライン:ファイヤーライン16lb+バリバスVEP20lb
ヒットルアー:タイドミノースリム120(レッドシャイナー)
アメマスに微笑まれていますね!!
けど私その川で雨鱒釣ったことありません・・・
もちろんサクラもありませんが(笑)
さて、今回の大雨でかなり増水してますね!!
GWはいい釣りができるかもしれませんね!!
ksf09さん
ご指摘の通り、今度の増水後は大チャンスです。読みが難しい川でも今度ばかりは鉄板ですね(笑)。
しか~し、GW中、というかこれから20日間ほど出撃は無理そうです(とほほ)。仕事が忙しくなる前に、なんとか釣りたかったです。
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